10月以降もアルプス登山したいけど、どんなことに気をつければいいの?
という人に向けて僕の経験を踏まえて記載します。
■11月のアルプス登山は雪山装備が必要かどうか?
11月にアルプスを登ろうと思った多くの人が気になることだと思います。
必要かどうかというと答えは天候次第となります。1週間前に大雪が降っていれば登山道に雪がたくさん残っており、逆に1週間前から暖かい日が続いていると雪はほとんどなくチェーンスパイクを使う程度で登れることもあります。
■登山するかしないかの判断について
実際に登ってみようと決めたはいいものの、登るか止めるか判断はどうしたらいいのかについて記載します。
・1週間前〜3日前
登りたい山の登山記録をYAMAPなどの登山SNSで確認し、その人がどのような装備で登ったのか?登山道の状況を写真等で確認し、場合によっては質問するのも良いでしょう。難しいのは雪山登山を慣れている人の場合はアイゼンなしでも歩ける道も初心者だと難しい場合があります。可能であれば登山の実力が同じ程度の人の投稿を探して確認すると良いでしょう。加えて登山途中にる山小屋のサイトを確認しておくと良いでしょう、雪の情報やアイゼンが必要かどうかの有無についても書かれていたりします。
・3日前〜当日
SNSの確認に加えて天気予報も確認しましょう。3日前になると精度も良くなってきます。天気予報で寒気が来ています、高地では雪が降る恐れがありますという場合は行くのをやめることをオススメします。また当日の朝晴れていても山の天候は変わりやすいため必ず当日出発前も天気を確認すると良いでしょう。参考までに同じに日北アルプスを登った時の写真を掲載します。当日朝は晴れていましたが午後から雪予報の時に登った時になります。
同じ日に撮影された八方池とは思えないですが山の天気は変わりやすいので
気をつける必要があります。
場所は少し違いますが木道の雪の積もる雪の比較です。木道なのでゆっくり歩けば危険はなかったですが、普通の登山道でこれだけ雪が積もると傾斜などはとても不安ですよね?
■持ち物について
夏山登山の時にプラスで防寒着(ダウン)や軽アイゼン、チェーンスパイクを持って行くことをオススメします。持ってない方はこの機に購入をオススメします。いきなり山でアイゼンをつけるのは難しいのでアイゼン購入時に店員さんに付け方を教えてもらうと良いでしょう。
持ち物一覧(夏山にプラスで持っていくもの)
・衣類
ニット帽 レックウォーマー ダウン 手袋
・小物
水筒(サーモスやモンベルの保温性があるもの)11月の場合は厳冬期と比べると寒くはないので前日の夜に沸騰したお湯を入れておくと翌日ほどよく暖かくて良いと思います。ペットボトルを外付けしていると凍ることがあります。
サングラス(雪の反射光を防ぐ)エマージェンシーシート
・食糧
夏山よりも少し多めに持っていきましょう、本当に寒いとおにぎりは凍ったりするのでザックの入れる場所は背中に近い場所など工夫した方が良いです。パンは凍らないのでおすすめです。
■11月アルプスの魅力について
季節の変わり目で天気によって登山の難易度や持ち物が大きく変わり難しくもある11月のアルプスですが夏には見られないような景色や空気が澄んでおり空がとても青く感じるので雪が少ない場合がある11月だからこそ見れる景色があります。
11月の常念岳ですが奥に見える槍が雪化粧しておりとても綺麗ですよね。空の青さも夏とは比べものになりません。アイフォンで撮影した写真ですが加工もせずにこの青さです。
■登る山の決め方
夏に一度登ったことのある山をおすすめします。冬になると日照時間が短かくなるので暗くなるのも早く、急激に冷え込みます。夏山以上にコースタイムやタイムマネジメントをしっかり決めて撤退時間や決めておくと良いでしょう、日没時間の確認も必須です。僕自身は常念岳を一ノ沢登山口から登ったのが最初の11月アルプス登山でしたが、時間管理を綿密におこなったのを覚えています。北アルプスだと燕岳(燕山荘が空いており多くの人がまだ登っている)や常念岳(林道が閉鎖されるまで)、中央アルプスだと木曽駒ヶ岳、南アルプスであれば仙丈ヶ岳(バスの運行している期間)などがおすすめです。
■補足
11月になると登山口に行くまでの道路が閉鎖されていたり、夏は動いていたロープウェイが止まったり時間変更されていたりするのでそのあたりも気をつけてください。道路の閉鎖については決まった日にちの場所もあればその年の雪の状況で決めている場合もあるので、必ず今年の情報を調べましょう。
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